孤立・自壊する可能性に気づいた?中国との関係づくり
昨日は,週刊ダイヤモンドで企画された橋爪大三郎さんの講演に参加してきた。
四大文明・世界宗教の特徴から,米中関係を考えることがテーマだった。
中国の儒教は忠<孝。だから「腐敗」が防げない。
日本は儒教のモノ真似をしたが,江戸から戦前にかけて,忠>孝で,自滅した。
千何百年も書き換わらない「正典」をもつ「文明国家」と,そうではない日本との対照が鮮やかであった。
「日本は文明ではなく,文化で生き抜いていく国」というメッセージを受け取った。
橋爪氏の予想は,「中国はやがて孤立する」というものだった。
今日のニュースを見ていると,「中国がそういう自覚をもつことで,日本との関係づくりの重要度が上がったのか」と感じてしまった。
中国を追い詰めていくのではなく,「競争から協調へ」という「仲良し路線」をとる戦略は,「外交練度」が低い日本ならではの動きのような気もする。
「文明国家」ではなく,「文化国家」としての日本の動きは,よく言えば「機動的」,悪く言えば「行き当たりばったり」になる。教育政策やエネルギー政策を見ていると,まさにそんなレベルの国である。
キリスト圏,イスラム圏,中国,インドとの関係を上手にコントロールしていくために必要な力とは何か?
これは「歴史教育」による「思考力育成」をおいて他にはない。
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