組織と呼べる条件は?
いまや戦いは個人戦ではなく,組織戦であり,組織の機能を発揮させることを重視すべきであり,軍制が古びた楚軍は参考にならない。
参考 「楽毅」第四巻(宮城谷昌光著)新潮文庫
260頁
教師の失敗-54
組織的な動きができない
教師の組織力の強さや弱さは,「荒れた学校」に
足を運ぶとすぐわかります。
結束を固めて立て直しを図ろうとしているか,教師
が無気力・無抵抗主義をとっているかを肌で感じる
ことができます。
こうも表情に乏しい人間がいるのかと驚くほど,
生活指導無責任主義をとっている人,ただ笑顔だけ
守ろうとする人,親父ギャグでおどけているだけの
人もいます。
行事運営や学年経営など,組織的に動くのが得意
な場面もあるのですが,力量の差が歴然としてしまう
ため,自ら控えめにしてしまう人もいます。
組織力を発揮させるために,行政側では管理職に
リーダー論をたたきこもうとしますが,リーダーを経験
したことがない人に,リーダーとしての動きを期待した
り,リーダーづくりを任せたりするのは無理な話です。
優秀なリーダーがいれば苦労しない話ですが,組
織力はリーダーがいなければ発揮できないものかと
いえば,そうでもありません。
今,教育現場に強く求められているのは,学力向
上を実現するための学校の組織力です。
みんなが納得して決めたことを,みんなで守るだけ
でよくなることもあります。
授業開始の時間には教室にいること,寝ている子
はおこすこと,忘れ物に注意すること,形成的評価
を適宜行うこと(年に数回のテストの結果で「もっと
勉強しろ」とは言わない)。
これこれの方針だけはすべての教師が実行して
いますと胸をはっている学校に,子どもは通わせ
たいです。
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