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教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない

 変化の激しいこの世界,数十年後がどうなるかなんて,絶対にわかりません。

 危機を煽っている人間たちは,たいてい,危機とは縁遠いシェルターの中にいる傍観者です。

 電話による高齢者への詐欺と同じとは言いませんが,見える構図は同じです。

 人間の心理をいじります。どういじったら,どんな効果があるか,なんていう嫌らしい実験が大好きな人たちのおかげで,詐欺の手口も非常に巧妙化しているそうです。

 大変なことになるぞ。仕事がなくなるぞ。だから今,こんな教育が必要なんだ,と言って「売りモノ」を提示する。

 はい,これを買って読めば,こうなる。こういう本が精神安定剤代わりになる教員はいるでしょう。

 ただ,読んでも意味がわからないか,思い通りにならない教員が普通でしょう。

 教育の場合,実際のコミュニケーションに占める「文字」や「言葉」の割合は,とても小さかったりします。

 当たり前のことをいちいち言葉で言うロボットのような教員に子どもはついてこないのです。

 硬直化した学校制度と頭の固い管理職のせいで「学校がつまらない」「子どもに愛情がわかない」なんていう人,それは,制度や他人のせいではありません。あなたの問題です・・・ってどっかのポスターにありましたね。

 繰り返しますが,数十年後の話は,だれにもわかりません。

 相手はすでにこの世にいません。数十年後まで覚えていて「あれ?おかしいな?」と思うような人もいないでしょう。

 45分ごとに楽園ごっこをしている子どもたちが,幸せになれないわけではないのです。

 45分ずっとノートに落書きをしている子どもが,優れたアーチストになる可能性もあるのです。

 こういう「願い」があらゆるものを逸脱・超越していく図式は,全く戦時中の軍部そっくりです。革命運動真っ盛りの「同志」集団そっくりです。

 「言ったモノ勝ち」です。しかも声を大きくして。ヒトラーの演説とセットで視聴してみたらいかがでしょう。

 この手の教員が近くにいると,恐らく周囲はものすごいストレスを感じるでしょう。だから飲んで憂さ晴らし,の繰り返し。

 私は子どもと教員が気の毒でなりません。

 恐らく冷静に周囲から眺めてみれば,1人を救うために他が全滅するような事態も起こりうるでしょう。

 再度大きな震災があったときなどは,目も当てられない状況になるかもしれません。

 何しろ,「一人も見捨ててはいけない」のですからね。

 ドラマとしては,その方が心を打つのでよいのかもしれません。

 空想ですましておくべきです。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より