チコちゃんに叱られる~おやじギャグが言える年齢になると,ホンネも漏れやすい
人のホンネが漏れる場所はどこか?
いまどきは,「無礼講」の席でも「無礼」は許されない時代だから,ネット上の匿名の書き込みくらいでしか,ホンネは語られない時代になったのかもしれない。
先日,ある講演があった。私はホンネが漏れるタイミングを知っている。
控え室に戻った直後である。
ベテランの講演者にとっても,一仕事終わって衆人環視の状態から抜けた時点はやはり気が緩むらしい。
「●●の××化」が,その人にとっての激しいストレスになっていることは,講演からも痛々しいほど伝わってきたが,控え室で私が投げかけた言葉に,本当に素直に反応されてしまった。
「××化さえなければ・・・」
●●が××化されたことで,講演者は多くの「ウソ」をつかなければならなくなった。
●●の指導を徹底させなければならない立場なのに。
まともな人なら,相当な葛藤があるはずである。
もし証人喚問されて,真実を隠すか語らないことを強いられたら,精神が持たないだろう。●●の指導者なのだから。
しかし,行政マンが求められる資質能力は,そういうケースでも揺らがない「精神力」である。
羊の群れの中では,居心地がよかったためか,ホンネもたくさん漏れていた。
仕事を辞めた後の人の講演がなぜおもしろく,現役の行政マンの話がなぜつまらないか,ホンネを言っているかどうかの違いととらえれば,わかりやすい。
行政マンが一応,精神状態を保てるのは,「ペーパーを読むのが仕事」と割り切れるからである。
それなら,ペーパーを配ってもらえれば,話はすむ。
動画もいらない。原稿を公開すればよい。
動画をとるなら,俳優・女優を起用してほしい。
« 総合評価2点台の宿の快適さ | トップページ | 独身の日のセール »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「道徳」カテゴリの記事
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 五輪ボランティアの数字を見て(2018.12.27)
- 南青山に似た環境の公立学校は,頑張った。(2018.12.23)
- チコちゃんに叱られる~おやじギャグが言える年齢になると,ホンネも漏れやすい(2018.11.11)
- 道徳教育が成立するための条件とは(2018.10.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント