孤立・自壊する可能性に気づいた?中国との関係づくり
昨日は,週刊ダイヤモンドで企画された橋爪大三郎さんの講演に参加してきた。
四大文明・世界宗教の特徴から,米中関係を考えることがテーマだった。
中国の儒教は忠<孝。だから「腐敗」が防げない。
日本は儒教のモノ真似をしたが,江戸から戦前にかけて,忠>孝で,自滅した。
千何百年も書き換わらない「正典」をもつ「文明国家」と,そうではない日本との対照が鮮やかであった。
「日本は文明ではなく,文化で生き抜いていく国」というメッセージを受け取った。
橋爪氏の予想は,「中国はやがて孤立する」というものだった。
今日のニュースを見ていると,「中国がそういう自覚をもつことで,日本との関係づくりの重要度が上がったのか」と感じてしまった。
中国を追い詰めていくのではなく,「競争から協調へ」という「仲良し路線」をとる戦略は,「外交練度」が低い日本ならではの動きのような気もする。
「文明国家」ではなく,「文化国家」としての日本の動きは,よく言えば「機動的」,悪く言えば「行き当たりばったり」になる。教育政策やエネルギー政策を見ていると,まさにそんなレベルの国である。
キリスト圏,イスラム圏,中国,インドとの関係を上手にコントロールしていくために必要な力とは何か?
これは「歴史教育」による「思考力育成」をおいて他にはない。
« 自信をなくす教師たち | トップページ | 「いじめ」対策は,日本という国のどんな弱点を象徴しているか »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「ニュースより」カテゴリの記事
- 止まらないビールの需要減(2018.12.30)
- 五輪ボランティアの数字を見て(2018.12.27)
- 南青山に似た環境の公立学校は,頑張った。(2018.12.23)
- 愛校心によって大切なものを失った経験から(2018.12.16)
「グローバル人材」カテゴリの記事
- 孤立・自壊する可能性に気づいた?中国との関係づくり(2018.10.26)
- 大坂なおみ選手のインタビューへの非難・抗議(2018.09.14)
- マリオが総理大臣ならピカチュウを防衛大臣,ハローキティを外務大臣に(2017.12.02)
- 準備体操なしで全力疾走させるような授業はアウト(2017.11.26)
- 11月20日 少子化が進む日本だが,日本には1600万人もの子どもがいる!(2017.11.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント