自信をなくす教師たち
おそらく自分が年齢を重ねたからではなく,もしアンケート調査を本気で実施したら,本当に出てくる傾向だと思われる。
教師たちは,自信を失っている。
だから何にでも,ろくでもないものに飛びついてしまうという,「飢餓状態」にあるのではないか。
自信を失う理由とは何か。
「だれかに支えられている」という安心感がなくなったからではないか。
子どもたちとの距離が開き,親たちとの関係性もなくなり,まわりの教師たちとのつながりも薄くなる。
今から30年前の教師たちには,安心感があった。
今は管理職ですら,頼りにならない。
まわりにいる教師たちも,頼りにならない。
そういう学校で「自信」を維持しているのは,ただの「自意識過剰人間」だけかもしれない。
うまい「頼り方」を知らない世代は,孤立傾向を強めていく。
「頼りにできない人」は,「頼られないこと」でますます離れていく。
自信を回復するための最初の一歩は,「頼ること」である。
子どもを頼っている人間は,給与の全てを返納してほしい。
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コメント
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人間,それぞれ長所と短所があります。
「よい教師」「いい教師」などと「単体」で評価したがる「専門家」がいますが,大事なのは「よき教師集団」であることです。
だれかのある部分の短所を,別の人がカバーする。
カバーしてくれた人の短所を,また別の人がカバーする・・・・・
こういうサポート力に優れた教員集団は,よき子ども集団をつくります。
他人の短所を利用するような人間がいる教師集団は,そういうことを平気でする子どもたちをつくります。教育とは本当に恐ろしい営みです。
投稿: kurazoh | 2018/11/24 19:00
貴方の仰る通りで、「頼り無さ」が蔓延している学校では、教育が成立しない。だが、その頼り無さも、反面教師的にある程度は要望されるファクターなのでしょうか。頼り無い教師には、頼り無い生徒が集まったりもします。頼り無い者同士、お互い本心を打ち明け、慰め合う事も可能になる場合があったりして、逆に、「頼り甲斐」のある教師には、それが出来なくなる事が考えられる。でも、矢張り頼れる存在にならないと、何時迄も不安定で無秩序な社会が継続するのも、現実が教えてくれているところです。嘘吐きばかりの安倍晋三には、全く「信頼がもてない」という中で、日本政治が混迷の一途を辿っている事を見れば、一目瞭然です。しかし、この安倍びょんの如く、最後まで徹底して「嘘を吐き通す」事が出来れば、それなりの支持率が確保され、延命出来る訳なのでしょうか。従って、浅薄な中身の無い首相の様に、自信も信頼も何にも無い教師達も、それを覆い隠して、真逆の所作を迷える生徒達の前では、徹頭徹尾、演技する事が必要不可欠となります。概ねの教師は、この演技力の拙さから逆効果を引き起こしてしまい、教育荒廃に輪を掛けているのが実状ではないでしょうか。
投稿: 肱雲 | 2018/11/21 03:24