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ゼロリスクを求める動きが最大のリスク要因になっている

 「一人も仕事で倒れないようにする」ことを目的にやっている仕事のおかげで,倒れて死んでいく。

 これと似たようなことが起こっている会社はないだろうか。

 「少しでも負担を減らそう」という意気込みはわかるが,その取り組みのために超多忙になり,急激な負担増に見舞われている人はどうすればいいのか。

 ゼロリスクは理想だが,世の中は理想を理想通りに叶えなければならない現実が山ほどある。

 災害対策を例にとるまでもない。

 堤防を何m高くしたからと言って,「絶対に安全」などとは言えないのだ。

 「堤防があるから安心」といって避難しなかった人だけを責めるのは間違いだ。

 リスクを理解させる教育が今,最も求められていると言ってもよい。

 今まで,教育の世界では,ゼロリスクのためならどんな無理も通してしまってきた。

 それが最大のリスク要因になっている。

 いじめを撲滅するための道徳の教科化にしろ,放射線教育にしろ,「やるように仕向けましたので私の仕事は終わり」的な仕事術のどこにどんな問題があるかを認識してほしい。

 障害者雇用の水増しをしていた文科省が,パラリンピックに向けて何をさせようというのか?

 どんな顔をして現場に出てこられるというのか?

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より