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学力テスト結果による教員評価の方法

 昨日の朝のニュースで一番印象に残っているのは,全国学力テスト結果を教員評価に反映する案を大阪市が検討しているというものだった。

 「惨憺たる結果」を突きつけられた大阪市が,「罰」を利用して教員にテコ入れを図ろうというものである。

 実際にそのような評価が実施されることはないと思われる一方で,すでに人事考課では使われている可能性があることもわかる。

 全国学力テストを実施する学年は限られているから,点数が低い責任を負わされるのが,「実施した子どもの担任」だけでよいのか,という疑問は当然出てくるだろうから,学校ごとに,すべての教員の評価を下げる,なんてことも言い出すかもしれない。

 かつて,小学校の校長の評価は,どういう良い学校に異動させてくれたかということで決まる,と校長先生から直接聞いたことがある。もし人事部や教育委員会に情報等の強いパイプをもつことが校長の資質能力の一部なら,異動はすべて「公募制」にしたらどうかと思ったりもした。

 「大阪市の教員にはなりたくない」とか, 「大阪市は倍率が下がるから,ここなら合格できるかもしれない」と思わせるには十分な情報である。教員の質が下がって,結果が出せず,罰を与えて,やる気をなくさせて,さらに教育効果が失われるという悪循環に陥る恐れがあることは,見識のあるまともな教育長ならわかることだろう。

 算数はダメだが,これはできる,などという思考の働かせ方をしてほしい。

 自分の市の子どもたちの自信を失わせる政策より,希望をもたせる政策を市長は考えるべきだろう。

 学力が高くないと政治家になれないわけではない。

 そもそも,今は「学力」という言葉が何をさすのかを実感させるためにも,

 「学力テスト」は「算数技能テスト」と名称を変えるべきかもしれない。

 「頭の良さ」を,お笑い芸人たちの「切り返しの巧さ」で判断できるような感覚を大事にしてほしい。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より