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小学校英語教育の最大の欠点

 理想と現実の開きが大きいものの一つに,日本人の英語能力があります。

 勉強してもそれを実際に使う機会がほとんどない人が非常に多い英語は,小学校教員にとっても,「苦痛」「働き方改悪」の象徴のようなものだと思います。

 私が考える最大の欠点は,「英語に対して苦手意識を持っている人が授業=指導と評価をすること」です。

 実は「苦手な人ほど教えるのは上手」という,証明できるデータが一切ないことを根拠に小学校の英語教育を推奨している人もいるようですが,多くの保護者はすでに子どもたちを「英語の塾」「英会話の塾」に通わせ始めています。「教育のプロ」「実務のプロ」に任せたい,という欲求は,当たり前のものですし,実際に「成果」は目に見えて出てきますから,今後,こういう動きに拍車がかかってくることでしょう。

 英語は中学校に上がる段階で非常に大きな差がついてしまう教科になってしまいます。

 教師が「苦手意識」をもっているものに「道徳」があります(自分自身にとっての課題でもあるという自覚をしているまともな人ほど,苦手意識をもつものです)が,「成績」を出さなければならないものではないので,嫌な時間ではあっても,テストがない分,負担感が重いわけでもありません。「道徳」の塾に通わせる保護者もいません(柔道や剣道などを「道徳教育」の一環で習わせている人もいるかもしれませんが)。

 小学校教員には,「算数が苦手」「社会が苦手」といった人も,たくさんいます。

 自分自身の内容理解が浅いために,「学習方法」の研究に頼る傾向にあるのは昔からでしょうが,「英語」のような「技能教科」は,方法と内容が一体化しているので,誤魔化しようがありません。

 高学年の教科担任制など,小学校教育のより望ましい体制への移行を促す犠牲としてくらいしか機能しないように思われる英語教育。いよいよ始まります。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より