心にないことは相手に伝わらない
指導がうまくいかない,授業がうまくいかないと悩む教員は少なくない。
どんなにベテランでも,「悩む」人の方がより有望である。
子どもへの愛情がある一方で,現状と限界がわかっているということだから。
学校には,「悩まない」タイプの教員が存在する。
「うまくいっていない」という現状認識すらできないタイプの人もいる。
先日,ある会合が開かれて,様々な年齢層の方々が集まった。
会合の主催者側は,集めた人々に感謝をしなければならない立場にある。
しかし,「感謝の念」が伝わっている空気はなかった。
人間の心にないことは,相手に伝わることはない。
「ただのお世辞」をそれと気づいて受け取ったことがある人ならわかるだろう。
子どもの成長への期待というか,責任感のようなものをもっていない教員から,
子どもたちはどのような影響を受けているのだろう。
「自分の仕事が問題なくすめばよい」
「もめなければいい」
「できれば仕事が減るのが望ましい」
そんな教員を増やす環境ができあがるのはなぜだろうか。
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