利便性と危険性のバランス感覚
歩きスマホより危険なのは,自転車を運転しながらスマホの画面を見たり操作したりする行為である。
自動車の運転をしていて,「自転車スマホ」を発見すると,気になってついつい見てしまう。こちらも危険になる。
「カーナビ」と同じように「チャリナビ」用のホルダーも販売されているが,運転しながら画面を見るのは危険な行為である。
技術の進歩によって便利な世の中になっていく分,危険なことも増していく社会のあり方を教えることも学校の大きな役割になっている。
考えてみれば,学校の中に入ってしまうと,大きな事故が全く起きないわけではないが,生活が便利になったことで危険が増しているということはあまりない。
中学校1年生くらいは廊下を走ったり教室からすごい勢いで飛び出したりすることがあるが,こういう子どもがいる方が,「よける技」が身に付く,周囲に気を配るようになる,なんていう「利点」もある。
ただ,赤信号や信号のない場所を渡ろうとする人が,「自動車は止まってくれるもの」と信じ切って(思い込んで),堂々としている様子も気にかかる。こちらはどちらかというと,高齢者に多い。若い人がスマホをいじりながら自転車を運転できる理由も同じようなものだろうか?
事故を起こした経験などない方がよいのだが,一度(物理的に)痛い思いをしなければ改善しにくいことかもしれない。
最近の交通安全教室は,警察官だけでなくスタントマンも登場し,実際の衝突場面を演じてくれたりもする。
「本物の事故」を目撃する経験も大事だろう。
話題が突然変わるが,最近の入試問題はミスが増えている。
単純ミスは論外だが,少し工夫を凝らした問題で,ミスが起こりやすい。
危険を冒す度胸がある人はあまりいないから,作問者は無難なところで妥協するものだが,「新しいもの」というだけで「いいもの」と捉える人が増えると,ミスも多発するかもしれない。
「事故は起きない」と理由もなく信じるような人を,
「事故はいつ起きてもおかしくない」と慎重でいられる人に変える方法を考えている。
保険会社にそういうノウハウがあるのなら,教えてほしい。
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