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危機管理「術」の利用は「悪」のイメージを固定化する

 報道の仕事を小中学生が学ぶと,

 「大きな事件が小さな扱いになること」

 「小さな事件が大きな扱いになること」

 があるのがわかる。

 何をどの程度の重みで報道するかを決めるのは,各報道機関である。

 たいした事件がないときは,たいした問題でもないことを,延々とコメントでつないで時間を埋める。

 一方,大きな事件があるときは,同程度に重い事件が他にあっても,「世間の関心がより高い方」を選び,思いっきり時間を割いて報道する場合がある。ときどき,「なぜこの事件を扱う時間がこんなに短いんだ」という苦情が寄せられることがあるという。利害関係者が多い民放では,いろいろと気を遣う必要があるのだろう。日本の民放の特色は,「お金を払っている人」が視聴者ではなくスポンサー企業であること。だから「報道できない事件」もある。

 今,大事な会見を,「どさくさに紛れて実施した」と見られている人たちがいる。印象がとても悪い。

 「注目してほしくない理由があるのではないか」と勘ぐられてしまう。

 危機管理の専門家は,もし「注目してほしくない理由」がある場合,

 「どちらのダメージがより小さくてすむか」を考えて,対策を講じるのだろう。

 「あいつら,怪しいぞ」と疑われたくなければ,会見の時期をずらすかもしれない。

 しかし,すでに,「完全に怪しい」と思われてしまっている場合は,

 堂々と「どさくさに紛れる」道を選択してしまうかもしれない。

 危機管理「術」がまるでない大学も問題だが,

 危機管理「術」を「悪用」していると見られる大学も問題である。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
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