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「7つの大罪」によってモノが溜り「4つの基本道徳」によって整理ができる

 7つの大罪とは,

 1 傲慢
 2 嫉妬
 3 憤怒
 4 貪欲
 5 暴食
 6 邪淫
 7 怠惰

 溜るモノは,「物」だけとは限りません。

 営利活動ではない教育の現場でも,これらのうちで「溜るモノ」がたくさんあり,実際に教師による犯罪行為が発生し,ニュースとして公開されています。

 4つの基本道徳とは,

 1 知恵
 2 勇気
 3 節制
 4 正義

 「生きる知恵」は,ときに「人を騙す方法」を指していたりもします。教師がセミナ-などを開いたり本を書いたりして金儲けをしようとするとき,利用されているのは子どもたちです。

 『5S入門』(古谷誠著,日刊工業新聞社)には,教師の立場で読んでも大切な情報がたくさんあります。

「注意」では不良やケガは減らない

 というコラムでは,著者のお父さんの経験を例に,優れた教訓が示されています。

 ケガを防ぐのに,「注意しよう」という意識だけでは役に立たないことは,私自身も大ケガをしたのでわかります。

作業者は不良を出そう,ケガをしようと思って作業していません。たまたま,何か別の現象が発生した時,危ないという意識を飛び越え,通常の決められた作業をやらず,良かれと思って間違った動きをしてしまうのです。

 「意識を飛び越えた」先にあるのが,教育の世界では「体罰」だったり,政治の世界では「忖度」だったりする(そう考えれば,「記憶にない」というのもあながちウソとは言えない)。 

 安全を大切にしようとしている工場や学校で,「注意書き」がたくさん掲示されていても,事故が減らないのは,「注意力」が足りないことだけが原因ではないことに気づかなければなりません。

 「知恵」「勇気」「節制」「正義」という「徳性」をどう仕事や生活の中に落とし込むかが,経営者側の課題ということでしょう。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より