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63億円でスーパーグローバル大学の創成支援がどれだけできたのか?

 和製英語で「グローバル化」を進めようとしている文科省の姿勢を揶揄してきた人は多いだろう。

 「創成」というのは,

米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四
「当時世界に於て、海軍の覇王と称するものは、英露両国の此甲鉄艦にあり、即ち米国人の創成にかかるものなり」

>薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩政党
「維新の大業を創成したり」 〔戴復古‐訪陳与機県尉詩〕 (日本国語大辞典より)

 などと明治の頃に使われていた言葉である。

 ある大学に「創成科学」という研究分野があることを初めて知った。

 「はじめてつくる」活動には国民として応援したい。

 小田嶋隆さんが雑誌で述べていたが,

 「ユニバーシティ」の修飾語に「グローバル」がつく愚かさ,

 「グローバル」に「スーパー」という修飾語がつく恥ずかしさは,

 本物の英語が話せる人でないと気づけないらしい。

 そういうレベルの「支援」であるし,63億円がどのくらいの効力を持っているかはとても疑わしいのだが,大学が設定している成果指標を見る限り,「明治維新」と同じようなことをしている感覚におそわれる。

大学教育がその金看板としている「学術教養」に,なるほど傲慢さや非効率があるのだとしても,文科省は,学問と教育の守護者であって,学術教養を攻撃して良い立場ではない。むしろ,産業界の要請や政治の圧力から学問の独立を防衛するのが与えられた任務であるはずだ。
 もし仮に,文科省がネオリベの経営者やグローバル志向の経済人の尻馬に乗って,グローバル企業に有利な教育改革を果たそうとしているのであれば,それは正しく「売国」と言って良い所業だ。
(小田嶋隆さん『新潮45』2016年6月号より)

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より