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目に見えるものを信じさせられない人に必要なものとは?

 私はシュタイナーの人智学をよく理解している者ではないが,シュタイナーのことを信用できるのは,講演のなかで何度も

>どうぞ私の言っていることを信じないでください

 と主張する姿勢を貫く人物だったからである。

 私が「ナントカ道」という言い方を気に入っているのは,「ゴール」が想定されていないからである。

 どこまでも「道」は続くのであって,「道半ば」であるのは,初心者も熟達者も一緒,という感覚を大切にしたい。

 わかりもしない宗教の話を持ち出す素人がいる。一方ではデータですべて実証できるなどと「見える世界」の話をしておきながら,「信じない奴が悪い」などといった「カルト」みたいな態度でいるのはおかしな話である。そもそもデータを見せて信じさせるのが仕事のはずなのに,データも示されていないわずかな文字数の書籍を買わせて批判を封じようとする姿勢は,「カルト」そのものにしか見えない。

 宗教は「見えない世界」との折り合いをどう付けるかが鍵になるのだが,「このままでは崩壊する」と煽るだけの「カルト集団」のボスが「神」として君臨しているかのような傲慢さやいかがわしさを全身から発していることに気づけないほど教師たちはバカではない。

 「見えてしまっている世界」を見ないようにし,未来への恫喝に屈している一部の教師の目を覚まさせる方法を探さなければならない。

 潜入が必要となる。

 私が一番見てみたいのは,「カルト」が実践する道徳の授業である。

 そこで直接伝えることが可能だと想定できる「神」の言葉はいくらでもあるが,信徒と勘違いされても失礼にあたるだろうから,哲学者の言葉くらいにしておくべきか。

 『置かれた場所で咲きなさい』という本を一読しておかなければならないだろう。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より