小5の受験生の社会科勉強法
中学受験用のカリキュラムだと,小5の1月で,歴史の学習が終わる。
公立小学校のカリキュラムでは,小6で学習する範囲である。
SAPIXの1月のテストの平均点を聞いて驚いた。
社会科は,100点満点で30点程度。
上位の子どもにたちに差をつけるためのテストを受けさせる塾である。
こういう問題を解かされた子どもたちと,
まだ全く歴史の学習をしていない子どもたちとの間に,どんな「格差」が生まれているのだろう?
そもそも,中学校で学ぶレベルの歴史学習に,どんな意味があるのだろうか?
SAPIXに通って授業を受けている子どもでも,大部分の子どもが理解できていない問題を出す意味は,どこにあるのだろうか?
授業ノートも見せてもらったが,内容は「つまらない」の一言に尽きる。
女子の平均点は20点代らしいが,それは無理もないだろう。
まだ中学校の教科書を読んだ方が,「予習」にもなってよいかもしれない。
さすがに「受験に出やすい内容」がしっかりと出ているプリントであるが,
もし「教育的配慮」を進学先の中学校が考えるならば,もう少し出題する内容を検討するか,
学習指導要領に示されていない内容を出題することをやめるとか,
やるべきことがあるのではないか。
「歯止め」は学習指導要領ではなく,「入試問題」にかけるべきだと思われる。
勉強嫌いになってしまった「受験上がり」の子を「勉強好き」にする醍醐味も味わえるのであるが。
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