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人間の醜さを露呈させる教育方法

 人間には,多様な種類ごとにレベルの異なる醜さが備わっています。

 たとえば,「自分にとって得だと思えることだからやる」という利己主義。

 私がその文化を知らない地方には,利己的な子どもばかりをどうしたら動かせるようになるか,悩みもしないで,その利己主義を利用する安易な教育方法に走る人間がいるようですね。

 教師にとって,これほど醜悪な判断の仕方はありません。

 それが醜悪に思えない地方の人がいるのは意外です。

 また,どんな人にでも分け隔てなく接することができることが善だという,平等主義を平気で放棄できる地方もあるようです。こっちは何となくわかります。近い奴ほど憎い,という感覚は,閉鎖的な地方独特の文化ですね。

 嫌な奴とは付き合うな,という「教え」を,利己主義に固まった子どもにすれば,どんなことになるのか。

 醜いという言葉では表現しきれないほどの腐臭を発する教育を語る人間がいるんですね。

 「身近な地域」との交流がなく,遠く隔てた地方に存立の意義を見いだそうとする人たちにとって,「郷土」とはどんな意味をもっているのでしょう。

 どれだけ「地域」の子どもをバカにしようが,「こういう風にだけは育ってほしくない」と思える大人はいないのでしょうか。

 大丈夫ですかね。

 まだ風邪とかインフルエンザくらいに軽く思っている管理職が哀れです。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より