12月8日 リメンバー・パールハーバー
国が戦争に向かうことを国民が賛成するか反対するかは,民主主義国家に限らず,国にとって重要な関心事だろう。戦争で死ぬのは国民なのだから。
では,反対する国民が多い場合に,世論を賛成に向かわせるためには,どうしたらよいか。
自分が死ぬことに賛成する人は少ないから,勝つためにできることを考えさせれば,相手の国の指導者を倒すことが一番よいということになる。しかし,指導者を守る国民がいるから,結局,相手の国の国民をたくさん殺すことになる。
どうしたら相手の国の人たちを殺せるようになるか。
殺したいほど憎ませればよい。
どうしたら憎ませることができるか。
憎むきっかけになりそうなことを,片っ端から宣伝するに限る。
あまり知恵のまわりのよくない指導者は,そういう宣伝が結局相手の国から憎まれることになれば,自国だけではなく敵国の国民も「やる気」にさせることにつながる。
ベスト?なのは,こちら側に何の落ち度もないのに,相手が一方的に悪いことをしている,という認識を国民に持たせることである。
リメンバー・パールハーバーは,アメリカが日本への憎悪を向きだしにするための合い言葉となったが,今では,日本とアメリカの外交交渉や,日本がとった決断についての「記憶」も含めて人類が遺産とすべきである。
「失敗から学ぶ」ことをスローガンにした教育をしてくれれば,過ちを繰り返さずにすむ国が増えるかもしれない。
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