12月14日 武士の本懐と「働き方改革」
「改革」と名前のつくものは,たいてい失敗するのが,日本という国の面白いところである。
「働き方改革」という言葉が邪魔になって,業務に支障が出ている人などはいないだろうか。
最近も,「働き方改革」のためのアンケート調査に協力した。
私は「イライラする原因」として,「こんなアンケートがいっぱいやってくること」というコメントを書いておいた。
アンケートに協力したところで,何かが変わる見込みが全くないか,むしろ状況が悪化することが予想できる人はたくさんいるだろう。
「働き方改悪」にならないように,注意してほしい。
四十七士たちは,本当に「本懐」を果たしたと言えるのだろうか,というのが私の直観的な疑問である。
江戸時代の人たちは,武士に限らず,本当に不便な世の中に生きていたのだと同情してしまう。
ただ,その不便さの中には,いくつもの「終わらないための仕組み」があったことにも気づく。
今は,便利な世の中になったが,それは「終わるための仕組み」に組み込まれただけ,と考えることもできる。
命は終わった(失われた)が魂は受け継がれた,という言い方で賞賛するのも怖いものだが,
今,至る場所で「魂の伝達が途絶えた」ことで苦悶している職場が増えているのではないだろうか。
「不便さ」が多すぎる教育現場は,逆に,「魂の伝達」がしやすいと思いきや・・・。
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