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12月13日 双子の気持ち

 双子の漫才師やお笑い芸人をときどきテレビで見たことがあったが,

 「苦労も多いだろうな」という印象ばかり抱いてきた。

 そういう双子の兄弟・姉妹をたくさん見てきたからである。

 「比べる」という思考は,非常に小さい頃から可能になる能力であり,

 「比べられることの苦痛」を味わった期間がとても長いという人もいるだろう。

 冒頭で述べた漫才師やお笑い芸人の双子は,そういう苦痛を逆に

 笑いに変えてしまう特別な能力があったのかもしれない。

 ウケないときの痛さも尋常ではないものの,「家族」だから痛みも分かち合えるのだろうか。

 そういう子どもたちの面倒を長く見てこられた親御さんの苦労は想像しにくいが,

 教師をしていると,

 同時に複数の子どもに同じような愛情を注げる能力も大切だと感じた。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より