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優秀な大学生と使えない大学院生

 教育の世界に限らず,大学院が「入社試験・採用試験の負け組の避難所」になっている日本では,大学院生の評判が決してよくはない。

 私のところにやって来た学生がそうだったからといって,全国どこにでも当てはまることはもちろんないだろうが,大学院への入試が大学入試よりもはるかに難しいのであれば,私も真剣に別の原因を考えてみたいものである。
 
 本を読みすぎれば,頭でっかちになり,融通がきかなくなる。

 大学院に入ったことで,ますます合格から遠のくのではないかと危惧する人もいた。

 「とりあえず企業に入って社会の荒波にもまれてから・・・」なんていうと企業の方には叱られてしまうかもしれないが,「社会」の縮図とはとても言いがたい特殊な「学校」ですら,勤務し始めてすぐに不適応をおこし,病休に入ったり辞めていったりする教員志望の若者を減らせないものだろうか。

 ある大学院の授業がネットで公開されているが,こんな授業を受けても何の役にも立たないだろうと気の毒になる。教授が意見を求めても乏しいリアクションしかないのは,問いが悪いだけである。問いが劣悪なだけでなく,答える側にとって都合が悪い条件を押しつけていたりもする。なぜこういう授業を公開するのか,理解に苦しむが,大学院の実態を教えてくれるという点では非常に貴重である。

 使えない大学院生をつくっているのかが誰かを証明してくれる動画である。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より