かえってくるブーメランが見えない人たち
面白い本を読んでいる。
翻訳の本なのだが,訳者のコラムがたくさん入っている。
この訳者は,ブーメランを投げるのが好きな人である。
もしかしたらこの訳者の場合には,自分がブーメランを投げている自覚を持っているかもしれない。
ただ,かえってきたブーメランはたたき落とす習性をもっているようだ。
自分が投げたものとは別のものになっていると判断している。
主張を読んでいると,それは自分が批判していることと同じような内容であり,
鏡に向かって文章を書いているようなのだが,
その鏡に映った相手を熱心に攻撃している。
自分の脳にダメージを与え続けている状況である。
報復に対する情熱の強さが,自滅に向かうエンジンになっているようだ。
若いのに気の毒なことである。
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