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11月17日 「流れの速さ」を何で感じるか

 ある政党の人気の凋落ぶりが,話題になっている。

 時代の流れの速さを物語るよい事例になるだろう。

 敵がいなくなってしまった生物の末路はどんなものか。

 肺がん撲滅デーを迎える1日前に知ったニュースは,タバコが嫌いな大多数の人にとってはがっかりするような内容である。献金がものを言う政治を,何と名付けたらよいのだろう。

  

 世界は日本の長寿企業の歴史や人物たちに注目するようになっているらしいが,

 その背景には企業の寿命がどんどん短くなっていることがある。

 「新しい」という言葉がとても使いにくい時代になった。

 こういう時代でも,数十年先の未来の予測ができると信じている人がいる。

 寿命の短い理念を大切にしている人ほど,語る話は大袈裟だ。

 田舎の小中連携の背後にあるドロドロとした人間模様は,「お客さん」には絶対に見せないようにするものである。

 数十年前にも普通にあった光景に大学のセンセイが感動する時代になったようだ。

 管理職とした話を完全に伏せておいて,自分の手柄だけを披露するような姿を自分の子どもに見せられるのだろうか?

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より