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11月15日 離職率の七・五・三

 学歴別の就職3年以内の離職率が,中卒7割,高卒5割,大卒の3割であることを,七五三現象というらしい。

 実際には,1990~95年ころの数字がこれに最も近く,2010年は六四三の割合となっている。

 小中高の学習の理解度を指す場合もある。

 そもそもお目出度い日を暗い現象の例えに使うことが,

 少子化の進行に拍車をかけている,と主張する人はいないだろうか・・・。

 離職後,たとえば1年以内に転職等に成功して,復職した人の割合なども調べてほしい。

 離職した理由として,資質や能力の不足が原因のケースも調べてみてほしい。

 「石の上にも三年」というから,「3年以内の離職率」という示し方にも意義はあるのだろう。

 人が一定の能力を獲得するためには,それなりの苦労を経験することが大切である。

 そして,苦労は嘆く対象でもなければ,自慢する対象でもない。

 読書編でも紹介した『論語』子罕篇に,「なぜ多芸・多才なのか」という問いに対して,孔子が次のように答えたとされる話が載っている。

吾少也賤,故多能鄙事

 身分が低いので,つまらないことが必然的に得意になった,という話を,どのようにして子どもたちに捉えさせるか。

 もし道徳の学習でこの内容を取り上げるとすると,出すタイミングと出し方が難しい。

 「腑に落ちる」という実感を持たせる指導は,小手先の技術では身に付かない。

 だから道徳の授業テーマは,その日にならないと決まらない,というのが当然のことである。

 研究授業で恥をかいている場合ではない。

 毎日毎日,子どもたちとの生活に正面から向き合う中で,どんな道徳性を子どもがどんなタイミングで身にしみて味わうことができるかが見えてくる。

 最も「低い」位置から,どんなにささいなことでも,子どもたちの声や行動や書いたものをよく観察することから,道徳の指導の構想を練ることができる。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より