10月30日 火星人の3年後は日本人が攻めてきた
1938年の今日,アメリカのラジオドラマ『宇宙戦争』の放送中に,「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースが演出として流され,リアルニュースと勘違いした人たちが大パニックとなったことから,アメリカでは10月30日が「宇宙戦争の日」とされている(本当かどうかは確認していない)。
エイプリルフールでもないときに,ラジオが嘘の情報を流すとはさすがに思わないだろうから,ドラマに浸り,仮想と現実の区別が曖昧になっている人たちには大恥をかかされてお気の毒だった。
今,「火星人が攻めてきた」を本気にする人はいないだろうが,かつて,日本では「朝鮮人が攻めてきた」というデマに惑わされ,実力でそれを阻止しようと真面目に行動してしまった人がいた。1923年の関東大震災のときである。大災害の隙をついて,奇襲攻撃を実施できるほど,軍には機動力はないだろうが,一般民衆の不満を日本人は実感していたということだろうか。
1941年は,日本の真珠湾攻撃が「奇襲」になってしまった年である。
日本の総理が真珠湾で,アメリカの大統領が広島で黙祷を捧げたことは,歴史に残しておいてよいことだと思うが,未来に目を向けると,あってほしくはない,次の「偽ニュース」と「本当のニュース」は何だろうかと想像してしまう。
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