10月20日 頭髪検査はまだ残っている?
今の時代に「頭髪検査」を定期的に実施している中学校はどのくらいあるだろうか。
小学校にも高校にもない,中学校独特の風習と呼んでもよい「頭髪検査」。
個別に指導すればよい話なのだろうが,おそらく起源は指導できる人とできない人の差をなくすための策だったのではないだろうか。
「どうして隣のクラスはあれでも許されているのか?」と不公平感を訴えられることを防ぐために,一律・一斉に検査を行い,違反者を指導する仕組みは,普通に考えれば「教育的な指導」とは言えないだろう。
一応,教育原理だの教育心理を大学で学んでいれば,・・・いや,自分が中学生の立場になって考えてみれば,どういう指導がどういうプラスの意味をもち,マイナスの意味をもつのかくらいわかるはずである。
これまで,前髪を「改善」するだけで成績が上がった先輩の話をすると,我に返ったように「まね」する子どもらしい生徒も多かった。
「利益」でつるのも,「不利益」で罰するのも,どうにも教育的ではない。
就職活動の時期になるとみんなマネキンのように同じ格好になるのは気の毒な感じもする。
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