「功を焦る子ども」に成長が阻害される「弱者たち」
教室に,「強者」と「弱者」のはっきり・くっきりした区別が見て取れる。
「強者」は得意げに,「救ってやってる」オーラを全開にし,
「弱者」は控えめに,「救ってもらっている」オーラに浸っている。
一斉授業でも,教師のコントロールのきかない,KYの「強者」は同じような「侵略者」となるが,
「弱者」「弱者」とバカにされている子どもたちの成長をじっくりと待つ姿勢が維持できる。
「弱者」が成長の糧とするのは何だろう。
それは,自分自身の努力による課題の克服であり,
「強者」の「お情け」「身勝手な侵略」ではない。
「一人も見捨てない」という原則から外れないために,
徹底的に「弱者」をいたぶる子どもたち。
「これで俺も得ができるし,お前にも損にはならないだろう」という理屈。
こういう光景に疑問をもたない教師たちが増えないことを祈りたい。
優れた教師が育成できない大学がドツボにはまったままなら,
自然と淘汰されてくれるに違いない。
下らないこんな記事が4500個目の節目の記事になってしまった。
優れた教師に出会うことがなかった人は,残念ながら,教師には向かないことがよくわかる。
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