ダメな教育理念の「ダメ押し」
ダメな教育はその理念を理解してもらおうと余計なたとえを使ってしまうから,その理念の「ダメさ」が露呈してしまう。
教育を甘く見ている人間は,「病気」が薬や絆創膏で治ると信じている。
病気を甘く見ている人間に,まともな教育ができるわけがない。
健康な体は,薬や絆創膏でできるわけではない。
ただ学力調査の結果がよくなるから,ある教育方法を取り入れる,というのも論外だが,
「2割の健康体が8割の病人を助ける」的な発想は「8割」の側をバカにしすぎていることに気づいてほしい。
「2割」の側を利用する,という発想よりも,「8割」の側に「2割」の側をたたきつぶさせる,という発想の方が「教育的」ではないだろうか。
もちろん,教師にとって「2割」も「8割」も敵ではない。それに,どちらも「手下」でもない。
健康寿命が長い長野県に受け入れられるかどうかが,よい目印になるかもしれない。
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