幼稚園児の喧嘩
今,アメリカと北朝鮮のトップがしているのは,幼稚園児のような喧嘩であるという指摘がある。
幼稚園児のような喧嘩ではあるが,喧嘩であることは間違いない。
それも,国の威信をかけた喧嘩である。
幼稚園児の実際の喧嘩が,「言い合い」「ののしり合い」で終わることはないだろう。
物理的な力と力のぶつかり合いがあって,何らかの決着がついて終わる。
延々と悪口の言い合いをしていてくれるだけなら,周囲に実害は及ばない。
相手の挑発行為を「史上最悪」と読んだ側も,「史上初」の形式で見解を公開した。
最終的な勝利がどちらに転ぶか,多くの人たちが同じ答えを信じているが,
歴史をふり返れば,最初の勝利は後で滅んだ方にもたらされることが多い。
昔とは違って,「最初の勝利」と「最後の勝利」の距離が縮まっている可能性が高いことを忘れずにいたい。
喧嘩の仲裁ができるのは誰だろう。
対岸の火事として眺めていられる国が仲裁役としてふさわしいのだろうか。
安倍首相がアメリカとの関係について語っている「完全に」とか「100%」という言葉には,正直言って違和感がある。
一枚岩であることを強調する関係が崩れ始めるときを,敵側は決して見逃さないだろう。
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