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9月14日 食いしばる力をつける教育

 我慢させる,辛抱させる,耐えさせるなどという「教育」などあるのか?というのが今の世の中だろう。

 精神的な苦痛を子どもが感じることをすべてさけるような環境・・・つまり,家庭のような場所に学校をしてしまったら,どうなるのだろう。

 「パワハラだ」「ブラックだ」と騒ぐ新入社員が増えるのだろうか。

 すぐ離職する若者が今よりも増えるのだろうか。

 若い教師にそういう経験をさせたら,パワハラだ,と言われる学校になったら,教育はどうなるのだろう。

 演劇の世界の「常識」も,変わってきているようだ。

 国会議員の事務所も。

 踏ん張る価値のある場所,食いしばって粘る価値のある場所がたとえ学校だけになったとしても,そういう機会を子どもから奪うことは許されないのではないか。

 私自身の学校生活をふり返るとつらいことも多かったが,そこで歯を食いしばることができたから,今があるという実感が強い。

 社会に出た卒業生たちから聞くのも全く同じような話ばかりである。

 上手くいかないことが,世の中にはたくさんある。

 自分だけの力ではできないことが,世の中ではたくさんある。

 一方で,自分の力で何とかできることも,人に助けさせる方針を持つ教育もあるようだが,こういうお節介が人の邪魔をする世の中をつくって「生きる力」を奪っていこうとする教師が増えないことを望みたい。
 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より