9月8日 漢字をどうやって覚えるか?
9月8日は「国際識字デー」とされている。
そのきっかけが,なかなかよい話である。
ぜひ,調べてみていただきたい。
昔,世界の国ごとの教育費と軍事費の比較を主題図にまとめてくれた生徒がいた。
もし,このお金が,教育費にまわっていたら・・・。
さて,日本の識字率は江戸時代のある時期からかなり高まっていたようだが,
「漢字」を小学生に覚えさせることは難しい。
私の娘のように,「苦役」と感じている子どもは多いのではないか。
毎日,ノートを漢字で埋めさせられる。
「これ,体罰?」と言いたくもなる宿題である。
小学校の先生方は,子どもが「漢字」への興味や関心を高めてくれるネタをどのくらいお持ちなのだろう。
「漢字」の成り立ちを調べると,近代ではなく古代の「文明」の特色を示すような中国の風習などにたくさん出会える。
「犬」を「焼く」のはだれのためか?
「死体」をひっかけておく場所はどこか?
「首」をぶらされげて歩くのはどこか?
などなど,漢字に「恐怖」を覚えるようなネタがありすぎて困ってしまう。
「法」という字がなぜ「さんずい」に「去る」なのか,
「なるほど」と思える組み合わせがあるなと思ったら,別の字は日本製でがっかりすることもあるが。
いずれ,日本の「識字率」は「英語と日本語の両方を読める割合」になるのだろうか。
字は読んだり書いたりできても,「使えなければ意味がない」ことをよくご理解いただきたい。
「使う場」が単純な「漢字テスト」で終わらないような教育をお願いしたい。
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