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大規模校と小規模校の違い

 私が赴任した最初の中学校は,生徒数1000人を超えるマンモス校でした。

 2校目は,どちらかというと小規模校に入るでしょう。

 指導主事のときには,極々小規模校も訪問する機会がありました。

 大規模校は生徒がたくさんいますが,先生もたくさんいます。

 この当たり前のことがよくわからない人が,ルールをつくると困ったことになります。

 管理職の先生は2人しかいませんから書類が増えて大変で仕事量が増えても,

 一般教員は,大規模校の場合,人数でナントカなる世界ですよ。

 そこにサポートする人が入っても,動きにくいでしょう。

 学校というところは,忙しいときはみんなすごく忙しい世界です。

 タイミングというものがあるんです。

 大規模校で一気に山のように仕事が襲ってくると,サポートする人が倒れてしまいます。

 だから冷静に教員の勤務実態を分析して,一般の公務員がたくさんもらっている「諸手当」を忙しい時期に増やしてあげればいいんですよ。

 小規模校ほど,一部の人に仕事が集中している実態を知らないのでしょうか。

 人が少ないということは,いくつもの仕事をかけもちしている人がいるということなんですよ。

 大規模校なら,分掌の仕事も細分化されて,自分の役割がごく限られたものになっている先生がいますが,小規模校はほぼ全員が主力になっていて,そこに学年主任や教務主任などがかぶってきて,明らかに学校内のだれから見ても事務仕事が多い人がいるはずなのです。

 もしサポートしてくれるアルバイトを投入するなら,大規模校よりむしろ小規模校の指導困難校でしょう。

 豪雨災害で大変気の毒になったある地域では,災害をきっかけに4校が1校に統合されるそうです。

 教員は余ってしまうわけですが,統合をきっかけにして,教員1人当たりの事務量は,減っていくことでしょう。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より