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教員でも「稼ぐ」人間が大事にされる時代が来るのか?

 私が指導主事だったころ,文科省にいた知り合いの先生が,出版やら講演やら何やらで儲けまくって,問題視されたことがあった。内部から刺されたのだろう。

 週刊誌に「副業」のあがりの金額をすっぱ抜かれて,その先生は結局大学に行ってしまうことになったが,そっちの方が堂々と仕事ができて,幸せだったに違いない。

 あるラジオ番組で,これからのサラリーマンは年収が上がらないから,自ら主体的に「稼ぐ」意思をもって,起業したり,副業で収入を増やそうとしたりする「マインド」を子どものころから培っていかなければならない・・・とだれかが主張していた。

 最大のネックは,12年間くらい教育を受ける場では,「稼ぐ」マインドをもった人と接することができないことだ,とも。先生は「稼ぐ」人ではなく,ただ給料を「もらう」人だと。

 とすると,自分のクラスの児童には自習をさせて,どこか他の学校に講師としてせっせと出かけてしまうような先生が大勢いた方がよい,という話になっていくのだろうか。

 「今日もうちの担任は出張だ。お土産のお菓子が待ち遠しいなあ」

 これはこれで,世も末,という感じである。

 子どもを見る時間が減ることによる「ツケ」は,決して小さくはない。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より