アメリカの反知性主義を輸入した人たち
教育を自分が理解したいように理解し,反対の意見に聞く耳を持たず,自分だけが正しいと主張したがる人間が,やけに増えてきたと思えるようになったのはなぜだろうか。
学習指導要領のように,ごった煮にしすぎて,内部が矛盾だらけ,という問題のある国家指針も問題だが,それが誤っていることと,自分の考えが正しいこととは関係がないのに,「オレの言うことが正しい」ことを威張るためにこの話を持ち出す人がいる。
こういう人の出現の背景にあるのは,アメリカの反知性主義である。
過去を否定するのが大好きな連中が,過去にあった議論と全く同じような主張をして調子に乗っている。
何か新しいことを言っているつもりになっているのだが,どこにも新しさが感じられない人が大勢存在することが理解できないのだろう。自分が知っていること,経験していることがとても少ないからである。
日本にこういう人たちがうようよし出す前に,真面目に教育のことを考えてくれる人が絶滅しないよう,願っていたい。
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