人のコンプレックスを利用した商売
だれもがコンプレックスを抱いて生活を送っている。
容姿について,仕事の能力について,人間関係に作り方について・・・
商売をする人から見れば,とてもおいしいマーケットである。
こうした「コンプレックス市場」は,教育業界においても存在する。
その勧誘の言葉がえげつない。
コンプレックスを何かの商品で覆い隠そうとしても,
教育の場合はすぐに馬脚を現すことになる。
人と人とがぶつかり合うことが,成長の糧になるのであって,
仲良しこよしでコンプレックスが解消されるわけではない。
安易な教育観や,「データに基づく」などとされる教育方法のいい加減さを暴く方法は簡単である。
自らのコンプレックスに自分の力で立ち向かっていく勇気のない人間には,成長はない。
そういうことを教師は子どもに伝えなければならないのに,
自分の方から進んで逃げているような人間は,
必ず周囲に同じことを指向させるような悪影響を及ぼす。
授業がうまくいかないから,
生活指導がうまくいかないから,
ああ,これに頼れば何とかなりそうだ・・・
こういうコンプレックスビジネスに騙されている暇があったら,
とことん子どもたちと格闘すべきである。
教育実習のたった3週間は,「自分との戦い」であって,
「逃げ道」づくりの場ではない。
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