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人のコンプレックスを利用した商売

 だれもがコンプレックスを抱いて生活を送っている。

 容姿について,仕事の能力について,人間関係に作り方について・・・

 商売をする人から見れば,とてもおいしいマーケットである。

 こうした「コンプレックス市場」は,教育業界においても存在する。

 その勧誘の言葉がえげつない。

 コンプレックスを何かの商品で覆い隠そうとしても,

 教育の場合はすぐに馬脚を現すことになる。

 人と人とがぶつかり合うことが,成長の糧になるのであって,

 仲良しこよしでコンプレックスが解消されるわけではない。

 安易な教育観や,「データに基づく」などとされる教育方法のいい加減さを暴く方法は簡単である。

 自らのコンプレックスに自分の力で立ち向かっていく勇気のない人間には,成長はない。

 そういうことを教師は子どもに伝えなければならないのに,

 自分の方から進んで逃げているような人間は,

 必ず周囲に同じことを指向させるような悪影響を及ぼす。

 授業がうまくいかないから,

 生活指導がうまくいかないから,

 ああ,これに頼れば何とかなりそうだ・・・

 こういうコンプレックスビジネスに騙されている暇があったら,

 とことん子どもたちと格闘すべきである。

 教育実習のたった3週間は,「自分との戦い」であって,

 「逃げ道」づくりの場ではない。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より