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静岡市の人口減少に見る地方都市の未来像

 読売新聞が昨日配信したニュースによれば,

>静岡市の今月1日時点の推計人口が69万9421人となり、政令市の指定の目安「人口70万人」を割り込んだことがわかった

 とのこと。

 静岡県の県庁所在地・静岡市の印象は,

 「静岡駅周辺の道路が混み過ぎて不便である」くらいのものだったが,

 東京や名古屋に人をとられている状況を知ると,この地盤沈下の流れは止められないだろうという感じがしている。

 全国の「城下町」には,同じような「衰退」の運命が待ち受けていることだろう。

 静岡市には,大企業が少ない,という特徴があるらしい。

 不便なところにある静岡大学の存在意義とか,もろもろの課題が追い打ちをかけるように襲ってくるだろう。

 「東京」や「名古屋」の生産性を向上させることに貢献することで,

 「おこぼれ」をもらう運命を選択するのか,どうか。

 肝腎の「東京」や「名古屋」の現状すら,満足できる状況にはない,というアナリストもいる。

 静岡市がとってくるであろう対策に注目しておきたい。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より