理想に走り,現実を軽視するか,現実を最優先し,理想を忘れるか
労働の見直しにしろ,教育の改革にしろ,理想を求めていって,必ずぶつかるのが「現実の壁」である。
教育の理想は,結局似たり寄ったりである。
現実を軽視したり,無視したりして,無理矢理に理想を通そうとすると,恐ろしい結果を招くことになる。
1,2年間くらい,子どもを犠牲にして,やってまともな教育ができるようになったら,異動になる。
これを繰り返していても,学校現場には犠牲者しか残らない。
逆に,現実問題を優先しすぎると,いつの間にか理想などは忘れ去られる。
教科書にある程度の内容を,全員でおおむね理解した,と言えるレベルに定着させたいなどという「理想」を掲げる人間に,「教育の理想」があるとは到底思えない。
「働き方改革」についても,日本は生産性を向上させることがまだ理想のイメージになっていないようである。
「事故を防ぐこと」「苦情を言われないこと」「失敗の責任をとらされないこと」が理想像になっている人間たちから,仕事を奪い返すことが最も重要なことだと思われる。
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