「ヘンな人」が「よき人」を駆逐していく
ヘンな人を邪険にする集団より,ヘンな人を大切にする空気をもった集団の方が,
人間集団全体としてはうまくいくかもしれません。
「ヘン」と言ってもレベルはさまざまなで,高い・低いや浅い・深い,広い・狭い,早い・遅いなど,四次元空間の「ヘン」さが存在するので,だれでもどこからしら「ヘン」な部分はあるわけで,
そういう「違和感」が全部お互いの「敵」になってしまったら,すべての人を排除する方向に流れやすくなってしまうはずです。
ただ,残念ながら,その逆のことも起こってしまうのが人間集団です。
「ヘンな人」のために,「よき人」がどんどんやる気をなくしたり,嫌気がさしたり,「こんな場所にいたくない」と思ったりする。
いじめはしたくない・・・としたら,自分がいなくなるしかない・・・「いじめ防止」とは,「人間からの遠ざかり推進」という面ももってしまっていることが怖いことなのです。
気がついてみたら,本当に自分勝手な人間しかいなくなってしまった・・・
そういう学校は,生徒の荒れが遅れてやって来るので,原因がつかみにくいのです。
子どもの問題は,大人が引き起こしているものが多いことをどこかの機会で実感しておきべくでしょう。
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