もはや「アメリカ」は「アメリカ」ではない
もはや現在のアメリカは,昨年までのアメリカではない。
アメリカ人が一番よくわかっていることだろう。
アメリカの報道番組は,新大統領の動向に関するニュースで持ちきりのようである。
政権ヨイショ的な番組ばかりになったとしたら,
いよいよ「戦時体制」に入ったと考えた方がよいかもしれない。
これから,1930年代の歴史を学ぶべき機会が増えていくことになると思われる。
いつの時代のどこの国でも,いい方向を目指していたはずが,いつの間にか全く逆の悪い方向に進んでしまったということがよく起こる。最大の原因は,「利己的な思考に基づく一方的な判断」にあった。
日本では,「多面的・多角的なものの見方・考え方」を機能させて,自由や人権,平和を守るための教育を進めてきた。
内政にかかわる問題への口出しはしない,という「お行儀のよい態度」と,
絶対的な価値であったはずの自由や人権を大切にしない人間への批判ができる態度と,
どちらが「正しい」のだろうか。
気づいたときに,右を見ても,左を見ても,同じ国しかなかった,という状態になるまで,あと何年,いや,あと何ヶ月だろう。
文部科学省など見ていると,実は,日本も同じような状態になってしまっているのだろうか。
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