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AIを利用した「脅し」と「希望」

 人工知能が人間の職を奪っていく・・・

 こういう将来像を描いて人々を不安にさせ,さも自分が提唱している何かの方法で人々を救えるのだと訴え,モノを買わせようとしている人間がいる一方で,

 「人間中心のAIをめざす」として人々に希望を与えようとする経営者もいる。

 より高い次元からの技術革新の原理・原則を示したというが,

 人間の「置き換え」ではなく,「能力の拡張」ということで言えば,

 自動翻訳機やパワーアシストのロボットなど,

 今までその仕事にはつけなかったと考えられる人たちにも,チャンスが生まれる可能性のある技術がある。

 最終的には,どちらも自分たちの利益を最優先にしている,という批判も成り立つわけだが。

 では,もしそういう未来が訪れるのであれば,学校で育成すべき子どもの資質・能力とは何か?

 いつでもだれかを頼れてしまう環境づくりではなく,「自律・自立」できる人間づくりが最も大切だろう。

 集団生活の中で「自律・自立」できる人間を育てるには,「ルールづくり」に参画させることが一番である。

 そして,ルールは守ることに意義があるのではなく,

 何を大切にするためにルールがあるのかという,ルール自体の存在の意義,

 それをつくることの意義に気づかせることに意義がある。

 方法の自己目的化を否定するのではなく,その効用を悪用していかがわしい教育方法を広めようとしている人間たちがいるが,概してそういう人間たちの本に書いてあることの質が低い。

 ぜひとも子どもたちにそれを読ませて,一部の「教育者」が考えている「教育像」のどこに問題があるのかを考えさせてみたい。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より