「校長がいればよかった」という単純な話ではない
校長は出張が多い。現場に実際にいる最高責任者は,副校長や教頭であることが多い。
何かの重大な事件・事故が起こったとき,校長と連絡がとれない,という事態は避けなければならないが,
災害などで「電話やSNSがつながらない」というケースは考えられる。
また,校長は学校の最高責任者だといっても,最近は,問題のレベルが高くなるとすべて教育委員会に指示をあおいでからしか行動できない校長も増えている。
校長にとっては「自衛策」「安全策」ともとれるが,見方を変えれば「自分で責任をとりたくないのだ」ととられる。
校長がいても,結局「教育委員会の指示待ち」になってしまえば,いないのと同じことになる。
現場を知らない人間は,自分の都合のよい解釈しかできないし,
事実と異なることを自分の解釈の根拠として示してしまう欠点がある。
校長は一般の教員よりも地域の人々との結びつきが強く,わかりやすく言えば入学式や卒業式に出席する来賓席の前の方の人の意見を取り入れやすいことも知っておくべきだろう。
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