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「直感」の正体とは何か?

 何かよからぬことをたくらんでいることが「直感」でわかるのはなぜか。

 成績が上がる子どもとそうではない子どもが「直感」で区別できるのはなぜか。

 初めて会ったときに「力のある先生」と「ふつうの先生」を「直感」で見分けられるのはなぜか。

 なかなかその理由を説明するのは難しいが,読書編でご紹介する以下の言葉はなるほどと思った。

>私にとって自分の直感はもっとも信頼できる意思決定の指針なのです。直感というのは,何も天から降ってくるものではありません。何か課題を与えられると,脳は無意識の領域でも自分の脳内にストックしてある知識や情報を検索し,さらにそれらを足したり引いたりして最適解を導き出します。これが直感の正体です。

>つまり,直感というのは,その計算のプロセスを自分でも意識できないほどのスピードで「脳をフル回転させて得たアウトプット」であり,言語化はできなくても,単に直情的に行動するのとはまったく違う性格のものなのです。

>そして,この直感は「ストックしてある知識や情報=インプット」の量が多ければ多いほどその精度が上がります。

 最近の教育改革は,インプットからアウトプットへ,経済で言う「ストック」から「フロー」へ,コンテンツからコンピテンシーへとその重点をうつすのが潮流ですが,インプットやストック,コンテンツがいかに重要かがわからない中途半端な人たちが思い込みでことを起こそうとすると,本当に中身がからっぽの人間が増えていく気がします。

 コンピュータが大好きな人は,囲碁や将棋などルールが決まっているゲームではなく,新たなルールを築いていかなければならないこの世界を乗り切れるほどの力を人工知能が本当に発揮できるか,人間の脳を超える可能性をどれだけもっているか,論理的に自分の脳で説明することができるのでしょうか。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より