続出してくる「反証」になぜ耳を傾けないか
一部の研究者たちの不正によって,大学や研究機関への信頼も随分低下してきている。
不正がなくならないのは,企業なら大打撃を受けたり潰れたりするが,
公的機関にはその心配がないことが原因の一つだろうか。
研究者側には,「短期的な成果を求める」姿勢のせいだという「言い訳」が頭がよぎっているだろうが,
まさか「だから虚偽の成果を出しました」とは言えない。
ある理論を証明することは,簡単である。
都合のよい数字だけ集めてくればよい。
しかし,「反証」することも簡単である。
都合の悪い数字を集めてくればよい。
自分のやり方が「正しい」か「他の奴よりはまし」と言い続けるためには,
「反証」に対する「反論」も必要である。
さすがに,企業同士で足の引っ張り合いをすることはない。
「CMで見せてるほど,汚れは落ちませんよ」
「実際に,洗濯機をまわして他者の製品の汚れの落ち方を比較してみましょう」
などの「比較広告」・・・というより「実証」は「しない」ことになっている。
教育の世界も,こうした「大人の約束」に従っていてよいのだろうか?
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