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もしあなたが高校の物理の教員採用試験で,「暴走族から物理を学ぶ意味は何か?と聞かれたら,何と答えるか」と問われたらどうする?

 高校の教員に質問を投げかけてくれる「高校生」に対して,「暴走族」と呼び捨てる大学教員がいるようですが,

 教員採用試験ではもちろんタイトルのような質問はされません。

 しかし,意表を突くのが大好きな面接官とか,大学教員の本を読んでいる面接官が気まぐれにそんな質問をしてきたとしましょう。

 頭が柔らかい人なら,「物理」と「暴走行為」のものすごい密接な関係に気づけますよね。

 質問を変えてみましょう。

 「暴走行為による命の危険から,人間を守るための物理の法則を挙げて下さい」

 これなら答えられてしまいます。

 しかし,面接官もオートバイが好きな高校生も,先輩や仲間の誘いを断れない高校生も,

 実は遠心力がどうとか,加速度がどうとかいう話を聞きたいわけではありません。

 教科の専門性ではなく,教員としての資質があるかどうか・・・というより,

 わかりやすく言えば「人間性」を見たくて聞いているのです。

 「一般の高校生より,暴走族ほど物理を学ぶべき意味がある」ことに気づいても,

 「暴走族」という属性で人間を見る行為自体を否定できる人間であることを証明するべきです。

 
 子どもたちが嫌いだった教科の学習を好きになるきっかけを調べたデータはどこかにありませんか。

 教師の教科の専門性とただの人間性,どちらの影響力の方が大きいでしょうか。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より