「子どもが主役」という言い方
教育関係者が「子どもが主役」という言い方をするとき,2つの点を留意しておきたい。
1つは,「実際には子どもは脇役である」ことが常態化していること。
「あいさつをしよう」という目標を掲げる学校では,「あいさつができていない」現状があるのだ。
わざわざ教育現場で「子どもが主役である」という言い方をするあたりは,とても怪しい。
もう1つは,「子どもは何かの役を演じているのか」という疑問。
「主役」ではあっても,教師が書いた台本を読んでいるだけの「操り人形」になっていないか。
学校という所は,教師と子どもが,「何かを演じるところ」なのか?
道徳の時間に,お互いに心にもないことを言い合い,褒め合っている気持ち悪い光景は見たくない。
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