高校野球・女子マネージャーの安全確保
ネット上のニュースで,甲子園球場での練習中,グラウンドに出てノッカーの補助をしていた女子マネージャーが注意を受けた(退場を指示された)ことが話題になっている。
女子高校生の中には,男子高校生よりも動体視力がよく,身体能力も高い生徒がいるかもしれない。
だから,「女子部員がグラウンドに立てないのはおかしい」という批判は十二分に成り立つ。
私自身は,始球式でアイドルがマウンドに立つことはもちろん,グラウンドに足を踏み入れること自体が許せない「時代錯誤」人間である。
相撲の世界と同一視しているわけではないが,こういう「差別意識」の根は深く,発言の場もないし,あっても発言はしないから,何を考えているか他人に知られることはない。
もし私が監督でシートノックをしているときに,女子マネが近くにいたら,ボールが当たらないか常に気にしていなければならなくなるだろう。正直,「気が散る」ということ。ルールで禁止してくれるとありがたい。
試合前のシートノックでは,できれば「ボールボーイ」の立ち入りを許可してほしい。
ベンチに入れなかった選手が,いつもは一緒に練習している選手たちと同じグラウンドに立てるチャンスになる。
ボールを拾う,ノッカーに渡す,こういう動作全てを含んで野球というスポーツは成立している。
転がっているボールを「女子マネに拾わせる」ようなチームにはしたくない。
私が女子マネの写真を見て第一に感じたのは,「なぜヘルメットをかぶっていないのか」だった。
これは問題外である。
ネットの記事では,「目はどう守るのか」と指摘していたが,そこまで気になるのなら,主審やキャッチャーがつけるマスクを着用すればよい。
野球の試合は,ベンチ内もかなり危険である。
私もファールボールが右腕を直撃して,きれいなアザができたことがある。
スポーツには,具体的にどのような危険があるのか,予め知る機会があれば,
柔道や剣道,水泳の死亡事故も減らせるのではないか。
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