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「負け」を認めて「勝ち」=「価値」をとる総理

 「小池」いじめで株を下げた自民都連とは対照的な態度をとったのは安倍総理だった。

 報道によれば,小池都知事と会談した安倍総理は,冒頭で

 「自民党はきつい一本をとられました」と声をかけたそうだ。

 日本の柔道が海外に広まっている最大の理由は,

 「礼節を重んじる」「自他共栄」の精神が,普遍的な高い価値をもつものだからだと考えられる。

 「一本をとられた」選手も,「一本をとった」選手も,お互いへの敬意を忘れず,

 「礼」をもって戦いを終える。

 安倍総理は,「負け」を潔く認め,東京五輪の成功,日本経済をよい方向に動かしていくための連携を小池知事と確認し合った。

 小池知事を支持していた人たちが,与党としての自民党を見直すきっかけになるかもしれない。

 自民党に所属する東京都議会議員の方々は,想像上の「小池新党」を脅威に感じて萎縮している場合ではない。

 SNSでは,超・旧態を残す,「子どもじみた組織だ」といった非難を浴びているそうだが,

 選挙のことばかり気にかけるのではなく,都政の充実や改善に尽力して下さる議員が増えてくれることを,私たち都民は望んでいる。

 「挨拶」を拒絶した人間が背負った負の遺産は,あとあとまで響くに違いない。

 都民が選んだ知事への「礼節を重んじない」人間を,都民は忘れない。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より