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人間から理性を失わせる楽器

 ドイツの民話「ハーメルンの笛吹き男」,モーツァルトの「魔笛」,「突撃ラッパ」・・・・

 この3つに共通する点は何か。

 中世ヨーロッパでは,吹奏楽器は「下の楽器」とされ,祝祭日や結婚式の折などでは,決して使われることがなかった。

 「上の楽器」とは,弦楽器のことで,人の魂を天上に導くとされた。


 管楽器や吹奏楽器が,人の魂を地獄に,快楽の底に沈めるものとされたことと,

 ヨーロッパ人が「風」を忌み嫌うことには深い関係があるらしい。

 「風」は列車の窓から吹いてくるようなものも忌まわしいし,

 熱いスープを飲むときも,決してフーフーと自分の口から「風」をおこすのも厳禁とされた。

 ヨーロッパの音楽には,こういう「貴賤」による差別が存在している。


 もちろん,日本人はそんなことを知る必要もない。

 よいものはよい,という「感性」を大切にすべきである。

 ただ,「感性」で身を滅ぼした人がどれだけいたかも頭に入れておくべきだろう。


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  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
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    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より