ウェブページ

最近のトラックバック

本の検索・注文


  • サーチする:
    Amazon.co.jp のロゴ

« 中学生やその保護者が求める「教員の質」が低下する最大の理由 | トップページ | 情に訴え出す組織のねらい »

日本人の大多数が「英語嫌い」になるシナリオ

 週刊東洋経済で,『経済を見る眼』というタイトルのコラムなのだが,なぜか「英語ができない日本人」という題で英語教育の問題点を述べた苅谷剛彦氏(英オックスフォード大学教授)。

 苅谷氏によれば,英語を母語とする人々にとって,日本語は最も習得困難な言語の一つとのこと。

 逆も真なり,と主張している。

 小さいときから英語を学べば,もう少しできるようになるだろう,という簡単な話ではないことは,

 幼児のころから英語教材に親しませた割に,中学校,高校での英語の成績は芳しくなく,結局,今は英語といっさい縁のない仕事をしている子どもをもつ親なら痛いほどわかっているはずである。

 中学校の英語教師の不安感,というより,先行して英語教育を熱心にはじめている小学生たちが進学してくる中学校教師が現実的に困っていることとは,

>英語嫌いになった状態で進学してくる

 という問題である。

 現状では,まだ「中学校での初めての教科」として,それなりの「期待」「希望」「あこがれ」「興味」をもって,英語を学習しようとする中学校の新入生は多い。

 しかし,小学校の授業でドロップアウトしてしまうと,それから取り戻すことは困難だろう。

 日本人の大多数が「英語嫌い」になっていく綿密なシナリオづくりがこれから始まる。

 これで得する人間はだれか。

 文化的コンプレックスによって,だれがだれを操ることが可能になるのか。

 まだ「戦後」から脱却できない日本の教育の典型的な姿に見える。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 教育ブログ 教師教育・教員養成へにほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
教育問題・教育論 ブログランキングへ 

« 中学生やその保護者が求める「教員の質」が低下する最大の理由 | トップページ | 情に訴え出す組織のねらい »

教育」カテゴリの記事

書評」カテゴリの記事

ニュースより」カテゴリの記事

学習指導要領」カテゴリの記事

教育改革」カテゴリの記事

リーダーシップ」カテゴリの記事

苅谷剛彦」カテゴリの記事

ブログネタ」カテゴリの記事

学力向上」カテゴリの記事

教職教育」カテゴリの記事

仕事術」カテゴリの記事

教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事

小中連携」カテゴリの記事

教育実習」カテゴリの記事

教員の評価」カテゴリの記事

教員研修」カテゴリの記事

『学び合い』」カテゴリの記事

レジリエンス」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本人の大多数が「英語嫌い」になるシナリオ:

« 中学生やその保護者が求める「教員の質」が低下する最大の理由 | トップページ | 情に訴え出す組織のねらい »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より