道徳の「正解パターン発言」を揶揄された生徒
どうやら,小学校時代に特定のパターンで「道徳」の授業を展開する教師がいたらしい。
今日は,中学校2年生の授業で,そのパターンの解答を発言した生徒が揶揄されていた。
小学生の中には,教師に気に入られるように,教師が「こうしてほしい」「こういう発言をしてほしい」と願っていることを予想して発言することが得意な子どもがいるようだ。
先生に発言を褒められているうちに,「どういう発言が好まれるか」を子どもは学習していく。
ただ,ある一定の精神年齢に達すると,そういう「ばからしいこと」には興味をもてなくなっていく。
ちょうど中2あたりはそういう時期らしい。
小学校の教室では成立してしまうかもしれないが,「型にはまった思考パターン」で乗り切れるほど世の中は甘くないことを中学生になってからの実体験で子どもは学んでいく。
道徳の評価が始まると,道徳教育は小学校段階から崩壊していくだろう。
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